ハロベート軟膏は、ステロイドの中でも最強であると言われている1群のステロイドです。

1群のステロイドは、症状がとても重症である場合や、炎症期間がとても長く、その他のステロイドで効果を実感できなかった時に処方されているのですが、果たしてどの程度の期間を継続して使用できるのでしょうか。

ハロベート軟膏は長期間使えるのかにスポットを当ててみましょう。

ハロベート軟膏の基本的な継続使用期間とは


ハロベート軟膏はもちろん、同じ作用を持つデルモベート軟膏やジフラール軟膏についても、連続で継続できる期間というのは7~10日程度と言われており、できるだけ短い期間での使用を目指すのが理想的です。

なぜ、使用期間を短くするのが良いのかというと、副腎皮質ホルモンと言われているステロイド薬には、全て副作用があるからです。

薬は、どんな薬でも副作用がつきものですが、内服薬ではない外用薬というのは、基本的にはそこまで服用の懸念はありません。
しかし、ステロイドというのは、内服と同様に副作用を懸念して使用する必要性があるお薬で、長期間の連続使用は副作用のリスクを大幅に上げてしまいます。

そのため、とくに皮膚吸収率が高いハロベート軟膏・デルモベート軟膏・ジフラール軟膏については、連続して継続する期間を短くする必要性があります。

症状が改善されない場合の対応について

ハロベート軟膏を10日程度使用したが効果を実感できないという場合には、皮膚疾患が「アレルギー性」ではなく、「ウイルス性」や「真菌性」であることが疑われます。

よく、ステロイドは炎症を抑える魔法の薬のように思っている方がいるのですが、どのような皮膚炎にも効果があるわけではありません。
ステロイドというのは、基本的にアレルギー反応で免疫細胞が活発になり炎症を引き起こすのを抑える効果があるだけなので、ウイルスや真菌には効果を発揮しません。

身近な例を挙げますと、黄色ブドウ球菌などによる炎症や、ヘルペスなどの皮膚疾患には、ステロイドではなく抗菌剤などが適応されます。

症状が安定した場合も使用を中止しよう

ハロベート軟膏を一定期間使用して、症状が落ち着いてきているという場合には、使用を中止して保湿剤に切り替えるか、もしくは軽い炎症の場合にはステロイドの強さを弱めてください。

3群程度のステロイドが日常使いにはおすすめとなりますので、医師と相談してステロイドのランクを下げましょう。