妊娠、出産という経験とともに、おしりの悩みを感じ始める女性はとても多いもの。でも、産後、赤ちゃん中心の生活の中では、病院はおろか自分の体のケアにまで手が回らなくて、がまんしてしまうというママが多いのも事実です。しかし、痔の放置は厳禁!病院へいく時間がなかなかなくても、市販薬などを上手に使ってまずはセルフケアするところから始めましょう。

妊娠~出産は痔になる要素がいっぱい

出産
痔は男性がなるもの、というイメージをもつ人が多いかもしれませんが、実際には男女差というものはない疾患です。特に、女性の体は、妊娠や出産を機に痔になりやすい要素がいくつもあるため、出産後におしりのトラブルに悩みはじめるママはとても多いのが事実です。出産後の女性が切れ痔やいぼ痔になりやすい理由には以下のようなことがあげられます。

・出産時のいきみが肛門のうっ血を引き起こす
・授乳による水分不足からの便秘
・赤ちゃん中心の生活による不規則な睡眠や疲労

出産後ばかりではありません。妊娠中は、妊娠状態を健やかに保つための女性ホルモン「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌が活発になります。このプロゲステロンは、筋肉や消化器官の働きを鈍くする作用があるため、妊娠中もまた、便秘になりがちなのです。そして少しずつ大きくなってくる子宮が腸を圧迫することで、うっ血も起こしやすい状態に。このように、産後に限らず、妊娠中からすでに肛門に負担がかかりやすい環境におかれているということになります。
 







市販薬を上手に使って早めのケアを!

出産後しばらくは、赤ちゃん中心の生活が続き、自分のための時間を確保するのが難しいもの。自分へのケアはついつい後回しになってしまいがちですね。しかし、痔は、早めのケアが大切!そんなときに強い味方になってくれるのが市販の痔の治療薬です。ボラギノールは、下記の3つの種類と計6つの商品ラインナップがあります。病院へ行く機会がなかなかつくれない出産後のママにもぜひ使ってみてほしい薬です。

・ステロイド配合で炎症を抑える作用が優れている「ボラギノールAシリーズ」
・おだやかに作用し、痛みやかゆみを抑える「ボラギノールMシリーズ」
・飲んで体の内側から改善する内服薬「ボラギノールEP」

そこで気になるのが、授乳中の薬の使用。特にボラギノールAシリーズには、ステロイド性抗炎症成分が配合されているため、気になるママも多いでしょう。外用薬のステロイドが血液中に入る量はごく微量であり、それは、自身の副腎皮質が作りだすステロイドよりも少ないため、母乳への影響はほぼ無いものと考えられています。しかし、ボラギノールの添付文書にもあるとおり、妊娠中の人、授乳中の人は、まず店頭の薬剤師にあらかじめ相談することをおすすめします。一方、ボラギノールMシリーズは、ステロイド非配合の治療薬ですので、授乳中でも安心して使用することができます。

また、生薬の作用で体の中から改善してゆくボラギノールEP は、飲むだけという内服薬ですので忙しいママでも取り入れやすいメリットがありますね。しかし、市販薬を10日ほど使用しても症状の改善がみられない場合には、使用を一度やめて専門医に相談するようにしましょう。

産後ママの痔を防ぐには

適度な運動
出産後のママに限らず、痔を防ぐためには、肛門への負担を少なくすることが大切です。産後の場合には、痔の引き金になりやすい便秘の解消が大切。特に、母乳育児をしている場合には、ママの体は常に水分不足で便秘になりがちです。そのため、硬い便が肛門を傷つけたり、硬い便を出そうと強くいきむことでうっ血をおこしたり、切れ痔やいぼ痔になりやすいのです。

・意識して水分をしっかりとる
・食物繊維や乳酸菌を含む食べ物で腸内環境を整える
・毎日の入浴でおしりをゆっくり温め、清潔に保つとともに肛門周辺の血流促進をする
・適度な運動で下半身を温める

このようなことを心がけてみてください。
赤ちゃんとの生活はとても幸せなものですが、ママの生活がそれまでと一変することで、気づかぬうちにストレスもたまるもの。ストレスもまた、血行不良や便秘につながります。上手に気分転換し、自分のケアも忘れずにしましょう。

ボラギノールの効果・副作用