パルデス軟膏は、先発品がキンダベート軟膏のジェネリック医薬品です。要するに、キンダベート軟膏と同じ成分だけど価格が安い医薬品と言う事ですね。ジェネリックと言えば、高価な先発品よりも安価で処方してもらえるお薬として皆さんも経験済みかと思われます。パルデス軟膏もそれと同じジェネリック医薬品なのです。
パルデス軟膏
ここで、パルデス軟膏とキンダベート軟膏の比較をしてみたいと思います。

  • パルデス軟膏
  • キンダベート軟膏



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    成分名

    1.2.共に、酪酸クロベタゾン(クロベタゾン酪酸エステル)

    規格

    1.2.共に、1g中 酪酸クロベタゾン0.5mg(0.05%)

    薬効分類名

    1.2.共に、副腎皮質ホルモン外用剤 (ステロイド外用剤)

    効果・効能

    アトピー性皮膚炎(乳幼児湿疹を含む)、顔、首、わきの下、陰部などの湿疹・皮膚炎

    用法・用量

    基本的には1日1回~数回、適量を患部に塗る。症状の変化により増減、または中止することもある。

    ここまでは、1.も2.も商品名以外は同じです。

    では、この2種類の軟膏の違いを2つ挙げてみました。
    まずは価格です。

    薬価としてパルデス軟膏が 1g11.00円 なのに対し、キンダベート軟膏はおよそ3倍の34.40円です。これが同じ成分、効果・効能でありながらお安く使用できるジェネリック医薬品の特徴でしょう。

    添加物

    1. 白色ワセリン、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル
    2. 白色ワセリン、流動パラフィン

    どちらも「白色ワセリン」が主体となる軟膏です。白色ワセリンの中に酪酸クロベタゾンが配合されていると考えると解りやすいかもしれません。
    「流動パラフィン」は乳化しやすくのびがよいなど、安定剤として添加されています。
    紙と鉛筆
    キンダベートには無くてパルデス軟膏には含まれるものに「ミリスチン酸イソプロピル」があります。これは化粧品の油性原料として使用されるもので、口紅やファンデーション、ヘアーローション、トリートメントなど多彩な商品に入っています。皮膚に対して浸透性があり使用感がソフトであると同時に、品質の均一性を出すための溶解剤です。
    キンダベート軟膏よりは多少の使用感の良さを出しているのかもしれませんね。

    この2つの軟膏が、ほぼ同質の外用剤であることがお解り頂けたと思います。どちらもステロイドとしての強さはミディアムクラス(穏やか)であり、高齢者や乳幼児、小児に対しても比較的安全に使用出来るものであることに違いはありません。

    パルデス軟膏の効果

    パルデス軟膏は、ジェネリック医薬品です。先発品はキンダベート軟膏。 合成副腎皮質ステロイドであり、抗炎症作用により皮膚の炎症の症状を鎮めます。ステロイドの炎症を抑える力は5段階あ...

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    パルデス軟膏の副作用

    パルデス軟膏は、ジェネリック医薬品であるため先発医薬品のように副作用が起こる頻度などの調査を行っていません。 ジェネリック医薬品(後発医薬品)を厚生労働省の資料をもとに調べて...

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    パルデス軟膏の使い方

    使用方法もキンダベート軟膏と同様です。 処方された軟膏を1日に1回か2回、朝・夕(入浴後)に塗布します。 塗り方は、キレイに洗った清潔な手の指先に、決め...

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    市販されているか

    パルデス軟膏は「医療用医薬品」です。先発品キンダベート軟膏と同様、市販品として店頭に並ぶということはありません。処方せんなしで薬局が売ることに対しては、薬事法的には問題ないとされて...

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    アトピーとの関係

    アトピー性皮膚炎とは、皮膚疾患の中でも原因が特定しにくい皮膚疾患です。何らかの原因で皮膚の免疫システムが誤作動を起こし、攻撃する必要のない物質に反応し攻撃し続けることで、皮膚の表面...

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    塗ってはいけない場所

    パルデス軟膏もステロイド外用剤です。もちろんそれを理解した上で念を押したつもりですが、基本的に目のまわりには使用しないことです。まぶたの疾患(重度のものもらいなど)の場合などは、強...

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    効果のある症状とは

    皮膚科などを受診した場合、パルデス軟膏が処方される疾患として以下のようなものがあります。 刺虫症、手湿疹、急性湿疹、慢性湿疹、皮脂欠乏性湿疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、外...

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