ロコイド軟膏の副作用

042520どんなお薬でも副作用というのは存在しますよね。

私たちの手元に処方されるお薬というのは、基本的に国が認可した効果効能が認められているお薬で、重篤な副作用を引き起こすリスクが低いと言われています。

薬を開発するには、長い月日と莫大なお金がかかるのですが、国が認可するまでには様々な治験データなどが必要となり、気が遠くなるような段階を経て行われているのです。

それでも、完全に副作用がないと断言できるお薬というのはなく、ある程度の副作用というのは自分自身で理解して納得した上で使用する必要性があります。

それではロコイド軟膏の副作用を見ていきましょう。

ロコイドの全身的副作用

皮膚吸収率の弱いロコイド軟膏だからと言って、ステロイド剤であることを忘れてはいけません。
保湿剤代わりに顔や体に使っていた、リップクリーム代わりに毎日唇に塗っている、子どものほっぺのカサカサやおむつかぶれにお風呂上りには必ず使っていた・・・という話を耳にしますが、、、
言語道断!絶対にやめてください!!

たとえ薬効レベルの弱いステロイド外用剤だとしても、長期使用は甚大な副作用を招きます。
また、塗布する体の部位により吸収率は数倍から数十倍に変化します。

ステロイド外用剤は、適切な使用量使用法であれば全身的な副作用が生じる可能性は低く、安全かつ効果の高い優れたお薬だと称賛できます。

しかし前述の通り、長期使用、顔面等の吸収の良い部位への継続使用や密閉療法※1、更には大量使用となると、糖尿病や下垂体・副腎皮質機能低下が誘発されるなど、内服や注射による全身投与と同様の影響がでることがあります。
このような全身的副作用が確認されるのは特に乳幼児に顕著であり、発育障害をきたすおそれがあるため、子どもへの使用は十分に注意する必要があります。

例えば、健康な成人の陰部にステロイド外用剤を使用する場合、腕に塗布する場合の約42倍の浸透性があります。
これが乳幼児となるとさらに浸透性が上がります。
加えて、おむつをまだ着用している場合は、密封療法※1と同じ効果がでるため、ロコイド軟膏をお尻や陰部に使用する場合、通常塗布でレベル4(medium/mild・Ⅳ群)のはずが、レベル3以上の薬効になってしまうと考えてください。

※1 密封療法(ODT)とは、(ステロイドに限らず)外用剤を塗布した後に、ポリエチレンフィルムなどのラップで覆って密封する療法です。
密封により薬の皮膚への吸収が高まり、効果が何倍にも上がります。
苔癬や過角化など(アトピーなどにみられる皮膚が固くなった状態)によく用いられます。








ロコイドの局所的副作用

※ステロイド外用剤による局所的副作用 も併せて読んでくださいね。

ロコイド軟膏、ロコイドクリーム承認時(1975年ころ)及び1978年10月までの副作用調査に基づきます。

ロコイド軟膏
副作用発症率:0.3% 58例/19018例
皮膚炎 20例(0.11%)
乾皮様皮膚 9例(0.05%)
ざ瘡様疹 9例(0.05%)など

ロコイドクリーム
副作用発症率:0.6% 89例/14720例
乾皮様皮膚 19例(0.13%)
そう痒感16件(0.11%)
毛疱炎14件(0.10%)等

ロコイド軟膏をまぶたへ使用した場合

眼圧亢進、緑内障、白内障を起こすおそれがあります。
大量もしくは長期にわたって広範囲に使用した場合や、密封療法(ODT)※1によって、緑内障、後のう下白内障等の症状があらわれるおそれがあります。
密閉療法のつもりでなくとも、おむつのケースのように、眼帯などを当てることで密閉療法と同じ影響が出ることが考えられますのでご注意ください。

密封療法(ODT)※1によって以下の皮膚感染症があらわれることがあります

皮膚の真菌症(カンジダ症、まれに白癬等)
細菌感染症(伝染性膿痂疹、まれに毛のう炎・せつ、汗疹等)
ウイルス感染症

長期連用により以下の皮膚症状があらわれることがあります

酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(ほほ、口囲等に潮紅、膿疱、丘疹、毛細血管拡張)
ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張、紫斑)
まれにざ瘡様疹
多毛
色素脱失等
接触皮膚炎
魚鱗癬様皮膚変化
まれに乾皮症様皮膚等

過敏症(発赤、そう痒感、刺激感、皮膚炎等)があらわれることがあります

ステロイド外用剤に太陽光は禁物?

ステロイド外用剤を使用している個所に太陽光を長時間浴びると皮膚が黒ずむという話を聞いたことはありませんか?
外用剤によって皮膚に色素沈着を起こす可能性があることは確かですが、それはステロイド剤に限ったことではありません。

皮膚に使用した薬剤が日光に当たることで化学変化をおこしたり油焼けすることがあるためです。
また、皮膚の炎症部分が単に治癒されたことにより黒ずむこともあります。
患者さんの皮膚の性質によることが多いので一概には言えませんが、いずれにしても直射日光に長時間当たることは皮膚にいいことではありません。

皮膚に病巣がある場合は、特にその部分は日光に当てないように気を付けましょう。
小さな子どもの場合は、虫刺されなどで『とびひ』になったりジュクジュクとした『びらん状』になることも多いでしょう。
最初の診察時に、外出の際の注意点を医師に聞いておくと良いですね。

例えば、外用剤を塗布した部位が衣類等で隠せるのであれば、薄手の長そでや長ズボンを着用させる、通気性の良い帽子をかぶせる。
隠せない場所は、症状が軽い場合は夜のみの塗布にするか、朝も塗布すべき場合は極力外出を控える(こども園等に預けている場合は、お散歩や外遊びをお休みさせる)などを検討されると良いかもしれませんね。





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