ネリゾナ軟膏とアトピー性皮膚炎

淡い青の花

あらゆるアレルギー性の皮膚疾患に効果的なネリゾナ軟膏ですが、具体的にはどのような皮膚疾患に、どの程度効果があるのかというのが気になるところですよね。

今日は、ネリゾナ軟膏がどのような皮膚炎に効果あるのかと、どのように作用して症状を鎮めるのかをお話ししたいと思います。

ネリゾナ軟膏に効果があるアトピー性皮膚炎

ネリゾナ軟膏が処方される皮膚炎はたくさんあるのですが、その中でも一番多いと言われているのが「アトピー性皮膚炎」です。

アトピー性皮膚炎は、原因が特定されてないアレルギー性の皮膚疾患であり、発症しやすい体質というのは、遺伝や環境に大きく左右されます。

アトピー性皮膚炎の要因として一番多く挙げられるのは、肌のバリア機能の低下です。

私たちの肌は、通常薄い皮脂で形成された膜で覆われており、これにより外部からの刺激や菌を侵入させないようにしています。
しかし、アトピー性皮膚炎の人の肌には、バリア機能が形成されていなかったり、著しく低下してしまっている状態の為、刺激や菌の侵入を許してしまっている状態です。












また、肌の水分・油分ともに欠落している状態のため、痒みや乾燥も伴いやすいのが大きな特徴です。

アトピー性皮膚炎の症状が悪化すると、発疹・炎症・ただれなどが起こりやすくなりますので、これらの悪化した肌状態にネリゾナ軟膏は効果を発揮します。

ネリゾナ軟膏は、ステロイドの中では2群というかなり強力な薬として知られており、アトピー性皮膚炎の症状の皮膚に使用すると、2~3日で症状を改善し、1週間程度で症状を落ち着かせることが可能です。

ただし、作用が強力な分、長期にわたって使用してしまうと副作用のリスクが高まります。

ネリゾナ軟膏に効果があるあらゆる皮膚炎群とは

上記でご説明したアトピー性皮膚炎も「皮膚炎群」の1つですが、ネリゾナ軟膏は、他にも多くの皮膚炎群の治療にも大きな効果を発揮しています。

皮膚炎群というのは、日光皮膚炎・手湿疹などの炎症を大きく伴う皮膚炎の総称ですが、このような皮膚炎に特効薬はない代わりに、症状を改善するネリゾナ軟膏は皮膚炎の完治ではなく、寛解を目指します。

ネリゾナ軟膏を含むステロイド薬には、症状を改善する効果はあるものの、治す効果はありません。

つまり、症状を改善することはできても、いつでも再発する恐れがあるのです。

そのため、症状がとても重症であるときのみネリゾナ軟膏を使用し、それ以外は保湿剤などで皮膚を保護するように心がけましょう。

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