強さで分類されるステロイド

塗り薬を指に出している
皮膚の炎症を抑える為に使用されるステロイド剤は、薬効の強さによって5~6に分類されています。

ステロイド剤を正しく使用するためには、分類によって定められている使用量や試用期間の目安を知ることも大切です。

ステロイド剤を使う前に是非ご一読ください。

1群Strongest(もっとも強い)

薬品名:デルモベート・ソルベガ・ジフラール・ダイアコート

  • 使用期間:四肢や体幹部 4週間以内
  • 顔や首、外陰部など 2週間以内
  • *)密封療法を行う場合や、小児そして老人の場合には上記の期間の半分
  • 使用量:成人は1日5g以下小児は1日2g以下










2群VeryStrong(非常に強い)

薬品名:リンデロンDP・マイザー・ネリゾナ・トプシム・ビスダーム・パンデル・フルメタ・アンデベート他

  • 使用期間:四肢や体幹部 6週間以内
  • 顔や首、外陰部など 3週間以内
  • *)密封療法を行う場合や、小児そして老人の場合には上記の期間の半分
  • 使用量:成人は1日10g以下小児は1日5g以下

3群Strong(強い)

薬品名:エクラー・メサデルム・ザルックス・アドコルチン・リンデロン-V・プロパデルム・フルコート他

  • 使用期間:四肢や体幹部 8週間以内
  • 顔や首、外陰部など 4週間以内
  • *)密封療法を行う場合や、小児そして老人の場合には上記の期間の半分
  • 使用量:成人は1日20g以下小児は1日7g以下

4群Medium(中間)

薬品名:リドミックス・トリシノロン・アルメタ・キンダベート・ロコイド他

乳幼児や老人は、皮膚が薄く弱いこともあり、副作用が生じやすいとされています。

その為第3群~第4群以下のステロイドが推奨されています。

5群Week(弱い)

薬品名:オイラゾンD・コルテス・プレドニゾロン他

非ステロイド性の消炎外用剤で代用することが出来ます。

ステロイド剤の使い分け

ステロイド剤は、患部の部位や症状によって使い分けることが一般的です。

また長期間にわたって使用するのを避ける為に、急性期には薬効の強いものを使用し、徐々に弱いものに移行していきます。

その為、医師が経過を観察し、適切な薬効の薬を選ぶだけではなく、用量や用法についても適宜見直す必要があります。

適切な指示を受けるためにも、自己判断は避け医師の診察を受けてくださいね。

まとめ

看護婦ステロイド剤の薬効別に、様々な軟膏やクリームをご紹介しました。

普段ご自分が使用しているステロイド剤の分類を知ることで、適切な使用が出来るように心がけましょう。

症状や使用法についてわからないことがあったら、医師や薬剤師に相談してくださいね。

トプシム軟膏の効果効能