ステロイド外用薬について

エキザルベは、ステロイド外用薬の一種です。「ステロイド」と聞いただけで、なんだか怖いお薬のように感じてしまっていませんか?ステロイドは適切に使うことで皮膚の病気をスムーズに直してくれる、皮膚科ではごく一般的に使われているお薬です。エキザルベは、その中でも効き目がおだやかで副作用の少ないタイプのステロイドです。赤ちゃんからお年寄りまで、様々な皮膚炎の治療に役立っています。

ステロイドとはホルモンの一種

私たちは左右二つの腎臓を持っています。腎臓の上には「副腎」という小さな器官が帽子のように被さっています。副腎は内側の副腎髄質と外側の副腎皮質から構成されていて、副腎皮質から分泌されているホルモンが、ステロイドです。
ステロイド(副腎皮質ホルモン)はコレステロールを原料にして作られます。その中でも炎症を抑える効果、免疫を抑制する効果があるのが、糖質コルチコイド(別名:グルココルチコイド)です。

[Point]アルドステロン(ミネラロコルチコイドの一種)や、アンドロゲン(男性ホルモンの一種)も副腎皮質ホルモンの仲間です。

抗炎症効果、免疫抑制効果がある

副腎皮質ホルモンのひとつ、糖質コルチコイドを人工的に合成して製剤化したのが、ステロイド系抗炎症薬です。セイズ(SAIDs:Steroidal Anti-Inflammatory Drugsの略称)とも呼ばれています。免疫系の働きを抑制したり、炎症を抑えたりすることができます。
ステロイド系抗炎症薬には、外用薬、注射薬、内服薬の三種類があります。外用薬はさらに、軟膏、吸入剤、噴霧剤などの形状があり、皮膚科だけでなく眼科や耳鼻科でも使われています。








薬効によってランク付けされている

ステロイド軟膏は、その強さ(薬効)によって5つのランクに分けられています。エキザルベは、もっとも薬効の弱いⅤ群に分類されています。なお、同じ成分のステロイド軟膏でも製薬会社によって薬品名が違うことがあります。

ステロイド軟膏の強さと薬品名

  • Ⅰ群(Strongest):最も強いステロイド薬。使用上限量に注意。デルモベートやダイアコートなど
  • Ⅱ群(Very Strong):局所抗炎症作用に優れている。フルメタやアンテベート、リンデロンDPなど
  • Ⅲ群(Strong):作用時間が長い。エクラーやボアラ、リンデロンVGなど
  • Ⅳ群(Medium):副作用がほとんどなく作用時間が長い。レダコート、アルメタ、キンダベートなど
  • Ⅴ群(Weak):副作用がなく、幼児や老人にも処方される。エキザルベ、プレドニゾロン、コルテスなど

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