色々と使えるエキザルベ軟膏

「エキザルベ」の薬用有効成分は、「ヒドロコルチゾン」と「混合死菌浮遊液」です。この二つが組み合わさることで、効果的に細菌感染を抑え、皮膚の炎症を鎮めることができます。
「ヒドロコルチゾン」のようなステロイドには、皮膚の炎症を抑えるメリットがあります。同時に自己免疫力を下げる働きがあるので、細菌に感染しやすくなるデメリットが発生。その点を、細菌に対する抵抗力を高め、細菌感染を防ぐ「混合死菌浮遊液」でカバーするという仕組みになっています。

ニキビの治療に

エキザルベに配合されている混合死菌浮遊液は、ニキビのもとになるアクネ菌やマラセチア菌が増殖するのを防いでくれます。そしてヒドロコルチゾンが炎症をブロック。この二つの働きで、効果的にニキビの治療を進めることができます。

やけどの傷の治りを早くする

エキザルベは傷の治りを早くしてくれる効果があるので、軽いやけどの治療にも使われています。ただし、やけどの症状の重さや範囲によっては使う薬が違ってくるので、医師の判断に従いましょう。やけどの傷がひどく、潰瘍になってしまったときにはエキザルベは使えません。







赤ちゃんのおむつかぶれに

「おむつ皮膚炎(おむつかぶれ)」とは、おしっこに含まれる老廃物やうんちに含まれる腸内細菌や酵素による刺激で、皮膚がダメージを受けている状態です。エキザルベは、混合死菌浮遊液の働きで雑菌をブロックするとともに、できてしまった傷を速やかに修復。おむつで擦られてできてしまった炎症にはステロイドがよく効きます。

あせもにエキザルベ

エキザルベには、皮膚の赤み・かゆみを取る抗炎症作用があるので、あせもの治療に役立ちます。
ステロイドである「ヒドロコルチゾン」が炎症を抑え、「混合死菌浮遊液」が細菌感染を防ぎ、細菌に対する抵抗力を高めてくれます。

カンジタには抗真菌剤を

おむつかぶれやあせもとよく似た症状に、「皮膚カンジダ症(真菌感染症)」があります。これは、真菌(カビ)による皮膚感染症。発疹・かゆみ・腫れなどの炎症が起こります。皮膚のこすれあう部分で起きやすく、女性の膣カンジダ症、男性の陰茎カンジダ症などもこれにあたります。
注意しなくてはいけないのは、カンジダにステロイドなど免疫機能を抑える薬を使ってはいけないということです。完全に逆効果になり、症状を悪化させることに。カンジダの治療には抗真菌剤が良く効きます。