ロコイド軟膏の効果効能
ロコイド軟膏の添付文書に記載の、効果効能があるとされる具体的な病巣を以下抜粋いたします。
- 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、脂漏性皮膚炎を含む)
- 痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)
- 乾癬
- 掌蹠膿疱症
併せて知っておきたいのは、使用してはいけない病巣=【禁忌】です。こちらも添付文書より抜粋します。
- 細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症、及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)〔感染症及び動物性皮膚疾患症状を悪化させることがある。〕
- 本剤に対して過敏症の既往歴のある患者
- 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎〔穿孔部位の治癒が遅れるおそれがある。また、感染のおそれがある。〕
- 潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷 〔皮膚の再生が抑制され、治癒が著しく遅れるおそれがある。また、感染のおそれがある。〕
ステロイド剤すべてに言えることですが、皮膚感染を伴う湿疹や皮膚炎には使用しないことが原則です。
しかし、炎症を急速に抑える必要があるときは、医師の判断により抗菌剤や抗真菌剤で治療するか、それらと併用をすることがあります。
よって、一番注意していただきたいのは、過去に処方されたステロイド剤を、別の病巣に使いまわしてはいけない、ということです。
この湿疹は何らかの菌の感染によるものかどうか?・・・だなんて、素人が見ただけではわかりませんよね?!