ボアラ軟膏とはどういう治療に使われる?
ボアラ軟膏はステロイドの外用薬で、アトピー性皮膚炎の治療に多く用いられるほか、乾癬などの治療にも効果を発揮します。
湿疹や皮膚炎などの症状を改善し、掻き壊しによる症状の悪化を防ぎます。
ステロイド剤には強さがあり、強さによって使用する部位が異なるケースがあります。
ボアラ軟膏の使い方をご紹介しますので、医師の指導のもと用法や用量を守って正しく使ってくださいね。
ステロイド剤の使い方
ステロイドには主な働きが2つあります。
1つは皮膚の炎症を抑える抗炎症作用で、もう1つの作用は免疫抑制作用です。
ステロイド剤は薬効の強さによって分類されており、ボアラ軟膏は第3群の強い(strong)に属しています。
一般的に、顔や首などの皮膚が薄く薬剤が浸透しやすい個所には弱いものを使用します。
特に乳幼児は大人よりも皮膚が薄いので、ボアラ軟膏をはじめとした3~4群のステロイド剤を用いることが多くあります。
ボアラ軟膏の使い方の注意点
ボアラ軟膏は外用薬で、1日に2~3回を患部に塗布して使用します。
塗る際には厚みを持たせる必要はなく、患部がうすく光る程度の量を塗ります。
また汗をかいたあとや患部が汚れている際には、患部を清潔にしてから使用してくださいね。
皮膚の赤みがなくなったり、かゆみがおさまったからといって、自己判断でステロイド剤を急にやめてしまうと、症状が悪化するケースもあります。
皮膚の表面が綺麗になっても、皮下で炎症が残っていることがありますので、医師の指示に従って用法や用量そして使用期間を必ず守ってくださいね。
保管法
ステロイド剤を保管する際には、誤飲などを防ぐためにも乳幼児の手が届くところに置くのは避けましょう。
軟膏の保管は常温が良いとされていますので、低温や高温になる場所は向きません。
特に冬場0℃以下になる場所では、凍結してしまうと使用することができません。
また暑い夏場に冷蔵庫内で保管なさる方もいらっしゃいますが、冷気の吹き出し口の周辺は避け庫内の温度を確認してくださいね。
ボアラ軟膏は正しく保管すれば、使用期限まで使用することができます。
おわりに
ボアラ軟膏は、ステロイド剤の中でも3群に分類されている強い薬であり、使用法や保管法にはくれぐれも注意したい薬の1つといえます。
特に乳幼児のお子さんがいらっしゃるご家庭では、誤飲や誤用の危険性がありますので保管場所にはくれぐれもご注意ください。
ステロイド剤は症状にあわせて強さを変えたり用量を変えて使い分けをする薬です。
症状が悪化してしまった場合や、なかなか症状が改善しない場合には、医師の診察を受け相談してください。