使用方法もキンダベート軟膏と同様です。

看護婦

  • 処方された軟膏を1日に1回か2回、朝・夕(入浴後)に塗布します。
  • 塗り方は、キレイに洗った清潔な手の指先に、決められた量をとり、患部にのみやさしく塗りのばします。
  • この時、指の腹を使って強くこすらないようにし、健全なところには塗り広げないよう注意してください。

ステロイド外用剤は、症状によって使い分けなくてはならない薬です。ミディアムクラスのパルデス軟膏で十分治療が行える場合は、1日に塗る回数や継続日数を経過観察しながら行います。皮膚の疾患は表面がきれいに見えても、皮膚の内部に炎症の火種がひそんでいる場合があります。見た目で判断して勝手に塗るのを中止するなどはいけません。リバウンドと言って、抑えられていた炎症が爆発的に復活する恐れがあるからです。

症状の無い健全な部分への塗布も、避けた方がよいでしょう。患部がきれいになるからと、化粧品の感覚で患部のまわりを広範囲に塗ることで健全な部分までも副作用があらわれます。これではせっかくの治療も、また1からのスタートとなってしまうでしょう。





パルデス軟膏の使用により数日間で症状が悪化するなどしたら、速やかに医師に相談しましょう。

薬による過敏症なのか、薬のランクが症状に対して弱いのか…など医師によって判断してもらう必要があるからです。ミディアムクラスの薬では追いつかない場合、一刻も早く炎症を鎮めることが必要となってくるので、強めのステロイドを用います。症状の悪化に伴い、おそらく赤く腫れ上がったり酷いかゆみに襲われたりすることが想像出来ます。もしかするとかゆみは全くなくて、赤みが広がるだけ…かもしれません。症状は人それぞれであることから、医師による観察と指導が重要になってきます。

市販のクリームでは対応しきれない、虫刺されや手湿疹などでも処方されることがあるパルデス軟膏だけに、家族など本人以外の人に使用をすすめるものでもありません。

何度も言いますが、医師の指示通りに塗りましょう。
看護婦×印

  • 効かないからと言って勝手に多く塗らない!
  • そして見た目で判断して勝手に塗るのを止めない!
  • 効き目がアップするからと言って、ラップ等で密封するのもよくありません!

使用中に何か変化があれば、薬を切り替えるタイミングかもしれません。パルデス軟膏(ステロイド外用剤)を処方された以上、使用方法を守り地道な治療に励むことをおすすめします。