ステロイド外用剤を使うべきか否か?

外用剤を塗る赤ちゃん

乳幼児・小児は、痒いものを我慢することはできません。
ほんのわずかな湿疹などの病巣であっても、掻く癖がついてしまわないように、また、痒さによって睡眠や食欲が妨げられてしまっては本末転倒、免疫力が減退し回復力も低下します。
幼い子供ほど回復力への影響は大きいでしょう。
病巣だけで判断すればステロイドは不要なレベルであったとしても、使用して一気に治すことのメリットを取る方が患者のためになることもあります。

ステロイドを使うか使わないか、また使うことによる負の影響と、使わないことによる負の影響のどちらが大きくなる可能性があるのかを予測・判断するのは医師です。

ステロイドの痒みをとる効果は2次的なもので、炎症を抑える効果がメインです。
炎症が治る⇒痒みがなくなる
炎症は体の防衛反応の一つですが、慢性化してしまうと元に戻そうとする力が弱まってしまうので、できるだけ炎症は慢性化しないうちに治す、というのが現代医学では主流になってきています。

医師選びのポイント1

専門医であれ、かかりつけ医であれ、ステロイド剤を「これはステロイド剤です」と言って、用法用量、処方の意図を適切に説明をし、患者の不安を解消してくれる医師かどうかが大きなポイントです。
患者さんの中には変にステロイドを怖がる方も多いのは事実です。

医師が適切な処方をしても、患者が適切に使用していないこともあります。

そのようなことから、「ロコイド軟膏はステロイド剤です」と明確に告げない医師もいるでしょう。
一番の理想は、患者さんが納得をして治療に専念し、アドヒアランス※1が上がることです。
その説明に時間をかけることに重きを置く医師かどうか、やはり日頃より口コミや評判にアンテナを張っておくことも大切ですね。

※1 医師の指示通りに患者が薬を使用すること。コンプライアンスともいう。







医師選びのポイント2

薬をもらうためには医師に処方箋を発行してもらう必要があります。
しかし、その処方箋通りに薬を調合するのは

院内処方は薬剤師がいない場合もある

病院内で薬をもらうことを「院内処方」といいます。

院内処方の場合、必ずしも薬剤師を置いていないこともあり、薬をもらう際の説明に満足できないことがあるかもしれません。

院内薬局に薬剤師を置かないことは実はよくあることで、病院は「医師法」の管理下にあるため、薬剤師以外が調剤をしてはいけないという「薬剤師法」は適用されない、という医師会側の判断で標準的になってはいますが、法律的にはグレーゾーンです。

ここでの判断ポイントは、医師が診察室の中で詳しく説明をしてくれているかどうかです。
ある程度の説明を医師が行い、さらに詳細な説明を看護師が引き継いで行ってくれる病院もあります。

要望しなければ薬の説明書を発行しない病院もまだあるかもしれませんが、できるだけもらうようにしましょう。
薬の説明書の発行が有料の場合もあります。
ただ100円程度の事と思いますので、是非発行してもらいましょう。

院外処方のメリット

病院の外に薬局を置く事を「院外処方」といいます。

処方する医師と薬を手渡す薬剤師の両者にその説明責任があります。
医師から明確に薬の説明が聞けなかった、質問する時間がなかった、もう一度確認したい、そのような場合は薬剤師に細かく尋ねることができます。

また、後日、家で薬の取り扱いでわからないことが出てきた場合は、電話で問い合わせることもできます。

救急外来を行っている病院の近くの調剤薬局などでは、24時間対応してくれるところも出てきました。

また別の視点として、薬の在庫数が多い院外薬局を設けている病院を選択肢にするのもひとつです。
医師の薬の選択肢が広がります。

まとめ

医師も看護師も丁寧に説明をしてくれる、かつ院外処方で薬剤師にも頼れる、このような第2・第3の専門家の説明を受けられる環境づくりを留意しておくことは、とても大切なことではないでしょうか。

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