ロコイド軟膏の剤形(剤型)

剤形とは字のごとく薬の形です。ステロイド外用剤の剤形には用途に応じて、軟膏、クリーム、ローション、スプレー、テープなどがあり、ロコイドには、軟膏とクリームが存在します。

軟膏は、乾燥した病巣、軽度に湿っている病巣、そして慢性病巣に処方される剤形です。
一方クリームは、湿った(ぐじゅぐじゅした)病巣に処方されます。

ただし、軟膏が適応する病巣であっても、クリームが処方される場合があります。
なぜなら、クリームの方が塗りやすいため、医師の指示通りに患者に薬を使用してもらうための対策でもあるのです。

処方薬は主に「主剤」と「基剤」で構成されています。
主剤とは実際に作用する薬剤の事で、基剤とは主剤の薬効を保持し、効率よく皮膚に吸収させるためのものです。

ロコイド軟膏およびロコイドクリームの場合、主剤は0.1%ヒドロコルチゾン酪酸エステルです。
つまり基剤は残りの99.9%という事になります。

ロコイド軟膏の基剤は、ステアリルアルコール(乳化安定剤)、パラフィン、白色ワセリン
ロコイドクリームの基剤は、無水クエン酸、クエン酸ナトリウム水和物、パラオキシ安息香酸メチル、セタノール、ポリオキシエチレンセチルエーテル、白色ワセリン、流動パラフィン
となっています。







ステロイド外用剤の混合薬とは

意外によく見かける処方薬で、混合外用剤があります。
例えば、保湿剤や抗菌剤、抗真菌剤などとステロイド外用剤を混ぜた塗り薬などです。
実は、ステロイドに限らず外用剤を混合することの効果についてはまとまったエビデンスがありません。
なぜなら、外用剤は混合することを想定して開発されていないからです。

そのため、ステロイド外用剤に関しても以下のような理由で混合することを推奨しない医師もいます。

  • ステロイドは酸性だが、他の外用剤と混合することでアルカリ性に偏る場合は薬効が低下する
  • 防腐効果が低下し、薬剤が細菌に侵されやすくなる
  • ステロイド外用剤を他の外用剤で希釈しても、副作用は軽減しない場合がある
  • 調剤薬局ごとに混合方法(使用する機械)や技術が異なるため、一律に目的の効果を出せないことがある

また逆に、推奨している医師も多くいます。
理由として以下のことがあげられます。

  • 複数の薬剤を一度に塗れる
  • 使用感が改善する
  • 全身に及ぶ湿疹への塗布の場合、手間が省ける

以上のような理由で、患者が医師の指示通りに使用する確率『コンプライアンス』が上がるためです。

外用剤を混合するには、処方する医師の外用薬についての知識の度合いと、見極め力によります。
調合する薬剤師の知識が高くても、処方薬は医師の処方箋通りに作らなくてはなりません。

その混合外用薬を使用する患者の状態(性別、年齢、病歴、肌の性状、使用する部位や病巣)が考慮されたうえでの正しい混合であれば、その外用剤は患者にとってとても有効な薬であるといえるでしょう。

このように、混合のメリットやデメリットの説明を医師より受けたうえで、納得した外用剤を使用するようにしてくださいね。

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