ジフラール軟膏と皮膚炎にはどのような関係性があるか
ジフラール軟膏は、あらゆるアレルギー性の皮膚炎群に高い効果を発揮します。
皮膚炎群とは、皮膚に炎症を引き起こすいくつもの皮膚炎の総称ですが、今日は皮膚炎群の具体的な疾患とジフラール軟膏について見ていきましょう。
皮膚炎群に多く見られる「乾皮症」
皮膚炎群の中でとても増えているのが「乾皮症」です。
乾皮症は、30代以降の男女問わず症状が現れ始め、主な原因は皮脂の分泌不足です。
私たちの肌内部には、水分・油分ともにバランスよく備わっており、肌の潤いや弾力を保っています。
ですが、この水分・油分のバランスは徐々に崩れていき、30代以降になると肌表面にも変化が表れます
皮脂は、肌のバリア機能を強化する必要不可欠な成分でもあるので、分泌過多でも困りますが、少なくても肌に悪影響を与えます。
このような乾いた状態が続くと「乾皮症」の粉が吹いたような乾燥状態に、丘疹や強い痒みを生じます。
乾皮症の患者さんは年々増えていますが、治療薬としてジフラール軟膏は処方されています。
強い痒みと炎症で眠れなくなるほど辛い場合は、医師に相談して処方してもらうことをオススメします。
近年急増する日光皮膚炎(光線過敏症)
紫外線を浴びて皮膚が赤くなることを「日焼け」というように考える方がとても多かったのですが、赤くなり発疹や水泡。
そして、尋常ではない痒みや痛みを発症している場合は、日光皮膚炎が考えられます。
日光皮膚炎と診断される患者数は年々増加傾向にありますが、この治療に用いられているのが副腎皮質ホルモンと言われているステロイド薬です。
日光皮膚炎は、急激に症状が進行して重症化する場合もありますので、ジフラール軟膏ののような非常に強力なステロイドが処方されるケースも少なくありません。
顔や粘膜などの吸収しやすい範囲にはジフラール軟膏は原則使用しませんが、連続使用期間を短くすることで、全身に処方される場合もあります。
体中が痒くて眠れないということも起こり得る皮膚疾患なので、ステロイドと体を冷やす保冷剤などを併用しながら症状が改善するのを待ちましょう。
まとめ
今日ご紹介したのは代表的な2つの皮膚炎群ですが、他にも多くの皮膚疾患にジフラール軟膏は処方されており、高い効果を発揮しています。
ジフラール軟膏は作用が強いので、使用に躊躇してしまう方も多いようですが、医師が必要だと判断し処方された場合には、しっかりと定められた期間使用し、症状の改善を図ってくださいね。