ジフラール軟膏とアトピー性皮膚炎

新芽
ジフラール軟膏を処方されることが多い皮膚疾患が「アトピー性皮膚炎」です。

アトピー性皮膚炎とは、原因を特定していないアレルギー性の皮膚疾患と言われており、主に肌のバリア機能の低下や、アレルギーに反応しやすい体質が大きく関連していると言われています。
アトピー性皮膚炎には「治す」薬はなく、症状を改善する「対処療法」のお薬としてステロイドが選択されますが、症状により処方されるお薬は5段階の強さから選ばれます。

ステロイドは、1番作用が強い薬を「1群(最強)」と位置づけ、作用が1番弱いお薬を「5群(弱い)」としています。
1群と5群のステロイドは通常の治療ではあまり選択されませんが、ジフラール軟膏は1群という強力なステロイドとなっており、症状がかなり重症であると判断した時に医師により処方されます。

では、ジフラール軟膏を必要とするアトピー性皮膚炎とは、いったいどのような症状なのでしょうか。

重度のアトピー性皮膚炎とは

アトピーは、症状により重症度が変化しますが、1番軽い状態は「炎症などは起きておらず、肌がカサカサと乾燥している状態」です。
ここからどんどん症状が進行していくと、赤みを帯びて皮がむけるようになり、次第に患部が腫れるようになってきます。

強いかゆみや発疹。
さらには患部がジュクジュクしていたり、出血を起こすようになると、かなり重症であると言えます。

症状が軽い時には保湿剤や4群程度の軽めのステロイド薬が処方されますが、重症度が上がるについて薬も強くなります。
症状が1番悪化している状態になった時に選択されるのが1群のステロイドである「ジフラール軟膏」などで、短期間で症状の改善を狙います。

ジフラール軟膏とアトピー性皮膚炎

若手の医者のコメント
アトピー性皮膚炎は、肌のバリア機能が低下した状態で発症することが多く、外部からの刺激から守ろうと防衛反応で免疫作用が過剰に働き炎症をおこします。

そのため、この過剰な炎症反応をジフラール軟膏という強い副腎皮質ホルモン薬(ステロイド)で抑えて、症状の改善と安定を図ります。

ジフラール軟膏はとても作用が強力なため、使用してすぐに効果を発揮します。
今までの症例を見ていると、平均して2~3日で症状が改善し、1週間以内で炎症や発疹はおさまるとされていますので、使用は1週間(7日間)を目安に中止してください。

対処より、予防をお考えの方は、アトピー対策によいとされるサプリメント「プラセンタ」や「亜鉛」「乳酸菌」「ルイボスティー」などもありますので参考にしてください。
   

ジフラール軟膏とは