皮膚のかゆみや赤みなどの症状をとる、いわゆるステロイド外用剤のお薬です。ステロイドと聞くと強い薬、皮膚が薄くなる…などの警戒心を持っていたりしませんか?
確かにステロイドは使い方を間違えると症状が悪化することもあります。不安を煽っているわけではありません。外用剤(塗り薬)の場合は薬によってどうなっているかが見えてしまうので、治った時は良いとして、悪化した場合はどうしても薬のせいにされがちなだけなのです。もちろんステロイド事態を受け付けない体質の人がいるのも事実です。

ステロイド系の薬はちょっと不安…。

こうしたステロイドに対する不安感を拭うために、どのような薬なのかを知ることにしましょう。

ステロイド外用薬には1~5群の強さによるランク付けがあります。

1群は最強、2群が非常に強い、3群は強力、4群が中程度(おだやか)、5群は弱いです。

キンダベート軟膏ちなみにキンダベート軟膏は4群の中程度の強さで、皮膚の薄い顔やデリケートな部分、症状が比較的軽いときなどに用いられるそうです。赤ちゃんにも処方することが出来る強さでもあると言います。

そもそもステロイドという物質は「副腎皮質ホルモン」とも呼ばれ、体内で分泌されるホルモンの1つです。しかも人体が危険にさらされたときに、それから守る防御システムとして分泌される重要な役割を持っています。中でもひどい炎症を起こした時、その炎症を鎮めようとする力(抗炎症作用)があります。これを人工的な化合物として生成し外部からの治療に使用します。これがいわゆるステロイド外用剤なのです。









抗炎症作用のあるこの薬の役目は、皮膚炎や湿疹によるかゆみ、赤みなどを鎮めることです。燃え盛る火を消す消火剤の役目と同じです。かゆみは我慢しづらい症状なので、かきむしりによる皮膚のダメージを抑え悪化するのを防ぐことも出来ます。

ただ病気の原因そのものを治すわけではなく、かゆみなどの症状をとる対症療法として使われるので注意が必要です。湿疹などは内臓疾患のメッセージかもしれないからです。

ステロイド外用剤全般に言えることですが、対症療法だけに症状がある部分にのみ効果を発揮するので、症状の無い部分に塗るのはよくありません。そしておだやかな効き目であるキンダベート軟膏でも、人によって年齢によっては効き目が強くなることだってあり得ます。

症状の度合い、年齢、患部の場所により処方される薬は変わってくるでしょう。キンダベート軟膏はそういった部類のお薬であるということです。

キンダベート軟膏の特徴をまとめてみました。

・ステロイド外用剤の4群(中程度の強さ)である。

・効果がおだやかである。

・顔や首、陰部など皮膚の薄い部位にも使用しやすい。

・効果はおだやかでも、長期使用は副作用を招くので注意が必要。