「キンダベート軟膏」は、医療用医薬品の部類です。処方せんが必要なく、薬局で売っても薬事法的には問題のないものとされています。

しかし、このキンダベート軟膏が店頭に並ぶという事はないようです。

「キンダベート軟膏0.05%」と書かれたものが先発薬であり、他に同じ成分でジェネリック医薬品としておよそ7種類の軟膏があります。

「パルデスローション0.05%」

「ミルドベート軟膏」

「キンダロン軟膏」等

ネーミングが似ているか、全く違うなどして存在しています。どれも薬局で手に取って買えるものはありません。医師に処方してもらって初めて使用できる薬ということです。

 

ミディアムクラスのステロイドであっても、医師の指示なしで使用すると、やはり危険を伴うのは想像できます。薬局で手軽に買えるとなると「そんなに危険なものじゃないだろう…」となってしまいませんか?ステロイドに関する知識もなく、口コミで良く効くとあれば簡単に手を出してしまうでしょう。それでは困りますね。「ステロイドはちょっと…」と警戒心を持っているくらいがちょうどいいかと思われます。








キンダベート軟膏の主成分は「クロベタゾン酪酸エステル」という成分です。

これに成分が近い「ロコイダン軟膏」という市販薬があります。

主成分は「ヒドロコルチゾン酪酸エステル」となっていますが、どちらもステロイドの外用剤であり、皮膚の赤みやかゆみをとり、湿疹や皮膚炎の治療に用います。どちらも使用上の注意や副作用に関しては、ステロイド特有の注意書きが詳しく表記されています。この2つの薬の違いは、長期に渡り使用するにあたって、全身への副作用が出やすいかそうでないかにあると思われます。

おだやかな効き目でも、使用方法を守らずむやみに使用するのは逆効果になりそうです。

薬局やドラッグストアー等で購入する場合には、薬剤師に相談するとよいでしょう。キンダベート軟膏に関しては、医師による指導の下使用することから安心感はありますね。

 

では、市販されるステロイド外用剤って気になりませんか?

基本的に市販薬として販売されているステロイド軟膏は、強さランクで言うと3、4、5群のものだけです。

身近なものとして、かゆみ止めがそうです。「ムヒアルファEX」、「オイラックスPZ軟膏」など、さまざまな軟膏もしくはローションがありますが、意外にもこれらにもステロイドが入っているのです。でも怖がらないでも大丈夫ですよ。これらはアンテドラッグと言って、皮膚の表面には効果が高くて、体の中に吸収されると薬の作用が無くなってしまう性質をもったステロイドのお薬なのです。

全てがアンテドラッグとは言えませんから、薬剤師さんに聞いてから購入して下さいね。

 

このようにステロイドは皮膚の表面に良く効くお薬です。特にかゆみ等の炎症を早くとることで、症状の悪化を防ぐことが出来ます。

取扱に注意さえすれば、決して悪者ではないと思って大丈夫です。

キンダベート軟膏の効果 アトピー緩和にどうでしょう