口内炎とテラコートリル
口内炎って
口内炎とは、字の如く口の中に出来た炎症の総称です。
舌を咬んだり頬を咬んだりして出来る潰瘍と呼ばれる深めの傷から、細菌感染症やウィルス感染症による感染性のもの、悪性腫瘍の治療のひとつである放射線治療により出来るものまでいろいろあります。
テラ・コートリル軟膏の適応となる口内炎は、このうちの潰瘍性口内炎や細菌感染による口内炎となります。
治療
- 口内炎にもテラ・コートリル軟膏は使えます。
- 口内炎は小さいことが多く、また奥の方に出来たりしたら指が届かないこともあるので、綿棒の先につけて塗る方がいいと思います。
- 口の中に使いますので、「味」を感じざるをません。「味」については好みがわかれるところでしょう。
口の中は、唾液が常に流れています。テラコートリル軟膏は性状がさらさらしており、粘り気が少ないです。口内炎に塗ろうとしても、傷が出来た部分に塗りにくい、のりにくいため、ケナログ軟膏やデキサルチン軟膏などの口内炎専用の軟膏を歯科医師から処方してもらうほうがいいと思います。ケナログ軟膏やデキサルチン軟膏といった口内炎のために作られた軟膏は、粘り気を与えられていますので、唾液に流されにくく局所に留まりやすいので、比較的塗りやすくなっています。
稀に口内炎かなと思っていても、実は口内炎ではなく悪性腫瘍が出来ていたということもあります。一般的に口内炎は、出来てから治るまでに概ね10〜14日くらいかかると言われています。それ以上の期間が経っても治らない場合は、単なる口内炎ではない可能性を考えて、軟膏を塗るだけではなく、歯科医師の診断を受けた方が良いと思われます。もちろん、その期間が経過するまでに、一度歯科医師の診断を受ける方が尚更良いのは、言うまでもありません。