慢性的な皮膚疾患を持っている方には欠かせないのがステロイドですが、ステロイドには5段階の強さがあります。
この5段階の強さは、症状・部位・年齢などにより使い分けていますが、アンテベート軟膏は上から2番目の「2群」という強さ位置に属しているステロイド薬です。

アンテベート軟膏は非常に強力な作用を持っていますが、使い方や注意点をしっかりと守って使用することにより副作用というリスクを最小限まで減らすことができる薬です。

では、アンテベート軟膏の使い方をご紹介しましょう。

アンテベート軟膏の使い方

ウサギポイントアンテベート軟膏は、長期間連続して使用する外用薬ではありません。
連続使用期間は長くても2週間以内とし、皮膚が薄い顔や粘膜などの使用は避けてください。

1日の使用回数はある程度個人に任されていますが、多くの人が1日2回程度を目安に使用しています。
使用する際は、患部を清潔に保ち、雑菌などの侵入を避けて使用するようにしましょう。

1度に使用する量の目安はおよそ1~2センチ程度と言われており、患部の範囲に応じて調節するようにしましょう。







アンテベート軟膏の注意点

アンテベート軟膏を使用する際に注意したい点がいくつかあります。

1.皮膚にすりこまないこと

軟膏やクリームは、ついついすり込んでしまう方が多いのですが、基本的に医薬品であるステロイドはすりこむようには使用しません。
患部に軽く塗るだけでOKなので、すりこんだり温めたりする必要はありません。
むしろ、このような使い方を行うと副作用のリスクが高まります。

2.化粧下地や保湿剤として使用しないこと

ステロイドを使用していると、ついつい保湿剤のように使用する方がいるのですが、これは大きな間違いです。
アンテベート軟膏に限らず、ステロイドというのは炎症を鎮めたり患部を改善するための治療薬なので、体を保湿する目的では絶対に使用しないでください。

3.密封しない

薬を塗って患部を密封するのは好ましくありません。

4.医師の指示なく独断で使用しない

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以前処方してもらったステロイドをそのまま保管し、別の部位にも自己判断で使用するのは危険です。
開封済の薬が残った場合は破棄しましょう。

以上の注意点をしっかりと守って、正しい使用法でアンテベート軟膏を使用するように心がけてくださいね。

アンテベート軟膏の効果効能について