症状により使用方法は違います。医師の診断の下、指示された通りに使用することが大事です。
処方された軟膏を1日に1回か2回、朝・夕(入浴後)に塗布します。塗り方は、キレイに洗った清潔な手の指先に、決められた量をとり、患部にのみやさしく塗りのばします。この時、指の腹を使って強くこすらないようにし、健全なところには塗り広げないよう注意してください。
患者さんの使い方は至って簡単です。決められた通りに塗るだけなのですから。しかし現状は、3日坊主になりがちだったり、塗りすぎて悪化させてしまったりとなかなかうまくいきません。皮膚科の医師から「お願いですから使用方法を守ってください」と念を押されても、守られないことはよくあるそうです。
本当に治したい!きれいにしたい!と願う人は、言われた通りに実行して完治しています。
ただキンダベート軟膏に限らずステロイド外用剤は、症状によって使い分けなくてはならない薬です。中程度のキンダベートで十分治療が行える場合は、1日に塗る回数や継続日数を経過観察しながら行います。皮膚の疾患は表面がきれいに見えても、皮膚の内部に炎症の火種がひそんでいる場合があります。見た目で判断して勝手に塗るのを中止するなどはいけません。
ステロイド外用剤を使うにあたり、守らなければならない注意事項があることとステロイドへの警戒心が、治りを遅くしている場合もあります。5段階の強さのランク付けがあるステロイドを、使い分けるのは医師の判断です。
例えばきっかけは単純でも、かきむしりや放置したことによって症状がひどいとします。ひどいとは炎症(火)が強く(燃え盛り)、かゆみを通り越して痛いほどの症状だと考えてください。この場合、一刻も早く炎症を鎮めることが先決となってくるので、強めのステロイドを用います。火事も早く消すことが出来れば、全焼しなくて済みますよね。それとよく似ています。
そこからは炎症の度合いを観察しながら、ステロイドのランクを切り替えていくという治療です。
とても地道な治療のように思えますけど、皮膚疾患は目に見える症状ですから治っていく過程を確認することが出来ます。自分の見た目で判断できなくても、医師よる定期的な観察と指導によって症状を確認することが出来ます。
妊婦や赤ちゃんへの使用もきちんとした指導を受けて治療を行えば、ステロイド外用剤も決して恐ろしいものではないことを知っておいてください。
それとキンダベート軟膏も弱めのランクとはいえ油断せず、指示通りに塗布し、異常が現れたら直ちに受診することをおすすめします。正しく使えば安心です。