ステロイド剤は正しく使用することで、皮膚の症状を改善する効果が期待できます。 医師の指示する用法や用量を守るのは勿論ですが、試用期間の目安などをご存じない方もいらっしゃると思います。 そこで今回は、ステロイドの正しい使い方をご紹介しますので是非参考になさってください。

■ステロイド剤の使用について

・ステロイド剤を塗る回数

ステロイド剤は皮膚の炎症などの症状があらわれている部位に使用します。 1日2~3回、患部に塗布するのが一般的で、症状の改善が見られた場合には、塗る量を少なくしたり、薬効の低いものにかえていきます。

・ステロイド剤を塗るタイミング

風呂上り

一番ステロイド剤を塗るのにお勧めなのが、入浴直後の皮膚が清潔な時です。 アトピー性皮膚炎の方は、乾燥肌の方が多いので、入浴直後にスキンケアを行う方も多くいらっしゃると思います。 保湿剤を塗った後に患部にストロイド剤を塗布しましょう。 1日に数回ステロイド剤を塗る場合には、朝と夜などの時間に分け、一定の時間をおいてから塗布するように心がけましょう。

■使用期間の目安

一般的にステロイド剤を使用すると、数日~1週間程度で効果があらわれます。 正しい用法を守っているのに、効果が見られない場合には医師の診察を受けましょう。 長期間ステロイド剤を使用することは推奨されないですが、この長期間とは「約2週間程度」です。 2週間以上連続で塗布する場合には、患部の状態や症状を一度医師に確認してもらって指示を受けるのがお勧めです。










■ステロイドを使用する部位について

ステロイドは皮膚の部位により吸収率が異なります。 その為吸収率が良い部位には、薬効の強いステロイド剤を使うのを避けるのが一般的です。 特に陰部や顔などは吸収率が良いことで知られており、薬効の低いステロイド剤を短期間使用することが多いです。 特に顔はステロイド剤が合わないという方がいらっしゃる部位です。毛細血管の拡張などの副作用があられることもありますので、使用する際にはくれぐれも注意し気になる症状が現れたら速やかに医師に相談してください。

■まとめ

ステロイド剤を正しく使用すると、皮膚炎を解消することができるだけではなく、かゆみや痛みなどの症状を改善し、ストレスを軽減することができます。 長期間にわたって使用したり、大量に使用することで症状が改善することはありませんので、医師の指示に従い用法容量を守って正しく使用するように心がけてくださいね。