卵のからから出る植物合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)の中でもとても知名度が高いプロパデルム軟膏ですが、この薬を含む多くのステロイドを正しく使用できていない人が多いという現実があります。

今日は、プロパデルム軟膏を例にステロイドの正しい使い方と注意点をご紹介していきます。

基本的な使用方法

プロパデルム軟膏を含むステロイドの基本的な使用法は、1日1~数回を清潔な状態の患部に直接使用するという極めてシンプルな使用法です。

清潔な状態というのは、入浴後や患部の汚れを拭き取った状態を指し、汗や雑菌などの汚れた状態での使用は避けましょう。

使い方の指示が医師より出ている場合はきちんと従い、ある程度症状が落ち着いたら使用を中止します。
その際に、残ったステロイドを長期間保管するのは避けてください。

プロパデルム軟膏使用の注意点

プロパデルム軟膏を含む多くのステロイドには、いくつかの使用の注意点があります。

  • 妊娠中及び授乳中の使用
  • 基本的には妊娠中でも授乳中でも使用は可能ですが、薬の効果を強めたり薄めたりする場合がありますので、必ず医師や薬剤師に診察時など自己申告してください。

  • 顔や粘膜への使用
  • プロパデルム軟膏は3群という強さとしては中間になりますが、これでも強力な効果を発揮すると言われていますので、顔や陰部などの粘膜部位への使用は継続期間を短くするなどの配慮が必要です。

  • 小児の使用
  • 子供がプロパデルム軟膏を使用する際は、顔や陰部以外の体幹部のみの使用となります。
    必ず保護者が薬を使用し、小児の手の届かない場所へと保管してください。










  • 保湿剤代わりの使用
  • 症状が改善するまでというと、完全に炎症箇所が見えなくなるまでと判断する方がいるのですが、炎症が治まり皮膚が乾いた状態(かさぶた)になっている時には、使用を中止してください。

    プロパデルム軟膏は、症状を改善するもので、消滅させるお薬ではありません。

まとめ

医者
このように、プロパデルム軟膏などのステロイドには正しい使用方法というものがあります。
誤って使用すると副作用のリスクを高めてしまいますし、薬の効果を弱くしてしまうなどのデメリットがたくさんありますので、使用法に関しては医師や薬剤師などにしっかりと説明してもらい、自己判断での勝手な使用法は避けるようにしましょう。

プロパデルム軟膏とあせもについて