アトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚炎の炎症や掻痒感などの症状を急速に改善するリドメックス軟膏。副作用が発現する事は少ないといわれるリドメックス軟膏は、強力なステロイドの1種なので、使い方によっては副作用が発現します。今回は、リドメックス軟膏の副作用について紹介したいと思います。
リドメックス軟膏の副作用
リドメックス軟膏は外用薬なので、2週間程度であれば、ほとんど副作用が発現する事はありません。ただ、稀に皮膚のかぶれを引き起こす事があります。なので、皮膚のかぶれが発現した場合には、使用を中止して医療機関を受診するようにします。また、症状の改善がないままに漫然と使用を続けることは良くないので、使用再開はあくまでも副作用の症状が改善されてからにします。
ステロイドは免疫作用である炎症を抑える代わりに、本来体を守るはずの免疫の力そのものを弱めてしまいます。ですから細菌やウイルスなどの外的要因からの刺激に対してもろくなってしまい、皮膚感染症にかかりやすくなってしまう可能性があります。
また、ステロイドにより抑えられていた症状が、急な中止により悪化したり、顕在化したりすることもあります。
リドメックス軟膏には他にも副作用があります。顔が赤くなったり赤いニキビのようなものができてしまう酒さ様皮膚炎や、皮膚におできにようなものができる毛嚢炎、カビから感染するカンジダ症、その他色々な皮膚に色々な発疹がみられたり、ピリピリとした刺激を感じたりすることがあります。
また、稀に認められる副作用としては、眼の痛み、羞明、霞んで見える、頭痛といった症状が知られています。
リドメックス軟膏の使用により発症する疾患
リドメックス軟膏が大量に目に入った場合には、眼圧が上昇すると緑内障を引き起こす恐れがあります。
ステロイドには長期使用をすると「皮膚萎縮」という作用が発現することがあります。皮膚萎縮とは、皮膚が薄くなってしまう症状です。そのため中の毛細血管が異様に浮き出て見えてしまったり、しわが多くなってしまったりしてしまいます。長く使用すると、若い人でも老人の手のようになることもあります。
特に肌が敏感な顔や首に起こりがちになります。また、皮膚の代謝が衰えている高齢者の方に起こりやすくなります。
リドメックス軟膏で注意すべき副作用
発現する頻度はすごく少ないのですが、以下のような重い副作用が見られることがあります。
- 目に痛みが出る。
- 視力そのものが低下して、物が見えにくくなったりかすんで見えるようになったりする。また小さな光源でもまぶしく感じる。
- 頭痛
- 吐き気
このような症状が出た場合はすぐお医者さんに相談してください。
また、アレルギー症状やかぶれ、発疹、発赤、掻痒感、刺激感が悪化する事があります。
まとめ
リドメックス軟膏は、症状を抑えるのに強力な医薬品ですが、副作用が少ないともいわれます。ただ、医薬品なので、副作用が発現しないという事はないので、使用する際には適法や適量を守るようにしましょう。