適応菌種
オキシテトラサイクリン感性菌です。要するに、オキシテトラサイクリンが効く細菌性微生物ということです。効くか否かは、厳密には感受性検査をしてみないとわかりません。
また、患部をみても細菌が見えるわけではありませんし、効く菌かどうかなんて判断できませんが、塗っていても治ってこない、反対に膿の量が増えてくる、患部が拡 大するなど増悪してくる場合は、効かない微生物を疑う必要があるでしょう。細菌性微生物ではないウィルスや真菌(カビ菌)は適応外です。こちらには症状に特徴がありますので、患部の状態からある程度の判断はつきます。
適応症
深在性皮膚感染症、慢性膿皮症
湿潤、びらん、結痂を伴うか、または二次感染を併発している次の疾患:湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、歯周組織炎、感染性口内炎、舌炎となっています。
概論
コルチステロイドには、強力な抗炎症作用、抗アレルギー作用、抗肉芽形成作用があります。テラ・コートリル軟膏は、ステロイド薬が持つこうした優れた作用を利用して、そしてステロイドの弱点である化膿しやすいという点を抗生物質を配合することでカバーして傷を治そうとする薬剤です。
一般的には、肌の痛みを伴う日焼け、怪我をして出来た傷が化膿したとき、口内炎や、舌や頬を咬んだときに使うことが多いでしょう。首の後ろの日焼けって、えりが擦れて痛いんですよね・・・。
口の中に塗ってもいいのですが、筆者的には味と舌触りがべとっとしてちょっと・・・
また、抗生物質を配合してはいますが、膿が出ている様な肌の傷に自己判断で使うのは避けた方がいいと思います。膿が出てくるのには理由があります。そのわけをきちんと理解してから薬を使わないと、かえって悪くなることもあるからです。
やはり、素人判断ではなく、薬局で購入する際に薬剤師に相談して、正しく使うことが基本です。
テラ・コートリル軟膏の薬効
抗菌作用
オキシテトラサイクリンは、抗菌スペクトラムという、その効果が及ぶ細菌の範囲が比較的広い抗生物質です。具体的には、グラム陽性菌、グラム陰性菌、スピロヘータ、リケッチア、クラミジアなどの細菌微生物に対して抗菌作用を広く及ぼします。
オキシテトラサイクリンは、前述の細菌が生存のために必要とする蛋白質の生合成を邪魔することで作用を発現します。これにより、細菌は成長、分裂、増殖を阻害されることになります。ですので、細菌とは異なる微生物であるウィルスや真菌(カビ菌)には効果がありません。
抗炎症作用
ヒドロコルチゾンは優れた抗炎症作用、抗アレルギー作用をもっています。
炎症反応によって生じる局所の熱っぽさや、発赤、腫れを抑えます。
参考監修先生 田中先生
インビザライン ドクターの先生です。
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