テラコートリル軟膏に限らずどんな薬剤にも副作用があります。

 ですので、副作用があることを理解して使うことが重要です。もし、使っていておかしな点があれば、治りが遅いんじゃないか、効いていないんじゃないかという疑問でも結構です、医師や歯科医師、薬剤師などの専門家に無理せず相談しましょう。

ステロイド外用薬一般に共通する副作用 

 大きくわけて、塗った部分(局所といいます)におこる副作用と全身に出現する副作用にわけることができます。全身的に現れる様な副作用は、 強いステロイド外用薬を長期間にわたって使用した時に生じることが多いです。ですので、テラコートリル軟膏の場合は、強さがⅤ群weakですから、それほど心配することはないと思いますが、可能性がないわけではないので、使用は短期間で、量は最小限を心がけましょう。










 

テラコートリル軟膏の副作用

代表的な副作用としては、感染症とアレルギーに大別されます。

皮膚の感染症

 確認事項ステロイドには、免疫力を低下させる作用があります。こうしたステロイドの持つ弱点を、抗生物質を配合することでカバーしているわけですが、それでも化膿して膿を出してくる場合は、使用を中止し、以後の薬剤の変更を考慮しないといけません。

 配合している抗生物質が効かない原因は、オキシテトラサイクリン耐性菌というこの抗生物質自体が効かない細菌(耐性菌といいます。)にかかっているか、もしくはオキシテトラサイクリンが合わない細菌(非感受性菌)であることが多いです。感染源が耐性菌であった場合、菌交代現象をひきおこすことがありますので、要注意です。

その他、ウィルス感染症(ウィルスには、抗生物質自体が無効です。)、真菌症(この場合も、抗生物質自体が無効です。)などが考えられます。

過敏症

 いわゆるアレルギーです。
 皮膚にかゆみやひりひりする様な刺激感、その他違和感があれば、アレルギーの可能性があります。
 直ちに使用を中断して、医師や歯科医師の診断を受ける様にしましょう。

 眼瞼皮膚に塗布することで、眼圧が亢進したり、緑内障になったりする可能性があります。
 また、塗り方によっては白内障になる可能性もあるようです。 
 長期にわたって塗りすぎると、そこの部分の皮膚が白くなってしまったり、赤く色づいてしまったりすることもあります。
 毛が濃くなったりすることもあるそうです。

テラコートリルの効能と効果