赤ちゃん

赤ちゃんへの対応

 テラ・コートリル軟膏の添付文書には、使用していい年齢や、反対にダメな年齢は書いてありませんし、体重あたり何グラムという記載もありません。
 薬局の薬剤師さんの話では、赤ちゃんはステロイド薬の感受性が高いので副作用も出やすいから、医師から処方を受けたのではないのなら、あまり勧めないと言っておられました。
例えば、肌に白い斑点が出たり、赤い色がついたりする可能性があると。
 もちろん、小児科や皮膚科で処方される場合は、処方する先生方はそれらを十分理解した上で、使った方が良い病態という判断を下して処方しているわけですから、使った方が良いでしょう。
 あくまでも、素人判断で使用の可否を決めてはならないということです。





小児の軟膏処方量の目安

 軟膏処方量を説明する1〜2歳児の体表面積は、約5000[cm2]で、1[g]の軟膏を750[cm2]の皮膚に塗ることが出来ます。従って、頭皮を除く全身皮膚に軟膏を塗るのに必要な量は約6[g]です。
 

部位の内訳

0.7[g]
体幹・胸腹部 1.2[g]
背臀部 1.2[g]
上肢 0.6[g]×2
下肢 0.9[g]×2

10歳児の体表面積は、約11000[cm2]で、頭皮を除く全身皮膚に軟膏を塗るのに必要な量は約14[g]です。

 

部位の内訳

 1.0[g]
体幹・胸腹部 2.7[g]
背臀部 2.7[g]
上肢 1.3[g]×2
下肢 2.4[g]×2

 
チューブから出てきた量の目安は、軟膏2[cm](ほぼ大人の小指の末節の長さ)は、約0.13[g]に相当し、約10[cm]×10[cm]の皮膚に塗ることが出来ます。

上記は、テラ・コートリル軟膏に限った話ではありませんが、参考にしてください。医師はこれを判断材料に、処方量を決定します。

以上、テラ・コートリル軟膏について、症例を交えて記載しました。
効きが悪い時や、不安なとき、迷うとき、ためらわずに、病医院で専門家の診断を仰ぐ様にしましょう。