ステロイドの中でも中程度という比較的効き目が穏やかなのが特徴的な「アルメタ軟膏」ですが、この軟膏は、一体どんなときに医師から処方されるのでしょうか。 今日は、アルメタ軟膏がどのような皮膚炎に効果があるのかについてお話していきます。

アルメタ軟膏が主に処方される皮膚炎

虫さされ

ルメタ軟膏が処方される可能性が高い皮膚炎は、
・アトピー性皮膚炎
・虫刺され
・乾癬
・扁平苔癬
・汗疹
このように言われています。 ほかにも、様々な皮膚炎に効果を発揮しますが、副腎皮質ホルモンステロイド剤になりますので、細菌から発症する皮膚病には効果を発揮しません。

アルメタ軟膏の強さは、5段階の中の下から2番目である4群という位置づけになりますので、顔などのデリケートな場所にも使用が可能です。また、乳幼児にも使用が可能なステロイド剤になりますので、小児科でも処方されていますし、副作用をあまり強く気にすることなく使用できるのが大きなメリットです。












ニキビにアルメタ軟膏は効果があるのか

ニキビが悪化し、皮膚科でアルメタ軟膏が処方される場合がありますが、「ニキビが悪化しました」「ニキビが治りません」という口コミを見かけます。 アルメタ軟膏は、先程もご紹介したように菌が繁殖して起きる皮膚炎には効果を発揮しないため、ニキビ自体の症状を治す効果はありません。

ただし、ニキビが悪化しアルメタ軟膏が処方されたという場合は、ニキビと掻きむしりなどによる皮膚炎を併発しているおそれがあります。 そのため、医師の判断でアルメタ軟膏が処方されますが、同時に抗菌剤などの菌の繁殖を抑制する薬も一緒に処方されているケースが多いです。

アルメタ軟膏と抗菌剤の両方が処方されている場合は、どのように使用するのかや順番などをしっかりと医師か薬剤師に相談してください。

これからの時期に気をつけたい寒冷蕁麻疹にも効果はあるの!?

寒冷蕁麻疹

アルメタ軟膏は痒みを沈める効果もあるため、寒冷蕁麻疹などの痒み対策に効果的です。

寒冷蕁麻疹とは、冷たい空気や水に直接触れることで、皮膚が炎症を起こしてブツブツとした湿疹があらわれます。

激しい温度差に弱いので、温かい場所からいきなり寒い場所へ行くという行為を極力避けるのが大切です。

特に冬場になるとスキー場などで寒冷蕁麻疹を引き起こす方が毎年多くいます。 蕁麻疹は掻いてしまうと範囲をどんどん広げてしまい、痒みも強くなる一方なので、アルメタ軟膏などの比較的効果が穏やかなステロイド剤で痒みを抑えるようにすると効果的です。