よく「虫刺されで病院を受診したらリンデロンが処方されました」なんて書かれていることを見かけませんか?
虫刺されとは、一般的に蚊・ブヨ・蜂などを指しますが、基本的に虫刺されにはリンデロンが処方されるケースが多いでしょう。
虫刺されといえば、ウナやムヒなんて市販薬を思い浮かべますが、一番効果が高いのは、医師から処方されるリンデロンのような外用薬です。
では、どうしてリンデロンは虫刺されに効果があるのか。 今日は、そこに重点を置きながらお話していきたいと思います。
虫刺されで炎症が起きるメカニズム
まず最初に、どうして虫に刺されると赤く腫れたり痒みを発症したりするのかをご説明します。 一般的な虫である蚊・ブヨ・蜂などは、人間の皮膚を噛んだり刺したりして危害を加えますよね。
これにより、皮膚には虫の唾液や毒性によりアレルギー症状を発症します。
アレルギー症状が引き起こされると、体内のヒスタミンという物質が過剰に分泌され、痒み・炎症を引き起こして赤く腫れたり発疹などが表れます。
虫によって、症状や完治までの期間は異なりますが、多くのケースで2~3日が一般的です。
リンデロンと虫刺され
虫刺されによりアレルギー症状が引き起こされると、炎症を早く鎮めるためには合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)が効果的です。 基本的にステロイドは、細菌感染以外の炎症にとても高い効果を発揮します。 リンデロンは、ステロイドの中でも「強力」だと言われている3群というカテゴリーに所属します。
そのため、副作用の心配は比較的低く、効果は高めの一般的な使いやすいステロイドとなります。 そして、リンデロンには種類があります。 リンデロンVと言われている外用薬はステロイドのみを配合。 そして、リンデロンVGと言われている外用薬は、ステロイドの効果と抗菌作用のある抗生剤が配合されている混合薬です。
医師の判断により処方される外用薬は異なりますが、比較的多いのがリンデロンVGの処方です。 リンデロンVGは、虫刺されによるアレルギー症状を抑える効果と、この炎症により細菌などが侵入して引き起こす合併症を防ぐことが可能です。
虫刺されは放置すれば改善するなんて一昔前は思われていましたが、最近では虫刺されにより重篤な症状を引き起こしたり、長引かせたことにより皮膚に痕を残してしまうケースも少なくありません。
もしも虫に刺されたら、放置せずに早めに病院を受診して、適切な薬を処方してもらうようにしてくださいね。