現代の日本で、アトピー性皮膚炎の患者数は年々増加しており、その理由の1つとして挙げられているのが、日本の食文化が徐々に欧米化されているからです。
ファーストフード
今から30年前は、24時間営業しているコンビニも、ファーストフードも身近にはなく、ケーキなどの洋菓子も誕生日やクリスマスに食べる贅沢品でした。

ところが、今の時代は24時間好きな時に好きな食べ物が購入でき、手軽で美味しいファーストフードは日常の1つとなっています。

このような食文化が、私たちの体の中でアレルギー体質を生み出し、どんどん広まってきている事実は否定できないのです。

アトピー性皮膚炎の治療というのは対処療法が一般的で、「ステロイド」が第一に選択されることが多くなりました。

ステロイドは、賛否両論のお薬ではありますが、アレルギー皮膚炎の症状を速やかに抑えることができるので、重度の皮膚疾患で悩んでいる方には救世主のような存在です。

今日は、そんなステロイドであるハロベート軟膏とアトピー性皮膚炎についてお話していきます。

ハロベート軟膏はアトピー性皮膚炎の症状を速やかに鎮める!?

ハロベート軟膏は、ステロイドの中でも一番効果が高い「1群」の最強クラスのお薬です。
手足などの四肢には比較的使用されることが多いのですが、入手法は個人輸入が多いため、誤った部位へとし使用すると皮膚炎の症状を悪化させるケースもあります。

そもそも、なぜアトピー性皮膚炎の症状が出るのかと言うと、肌表面のバリア機能が低下していき、外部からのあらゆる刺激に免疫細胞が反応して炎症を引き起こすからです。

この過剰な炎症反応を抑え込んで症状を鎮める効果が、ハロベート軟膏のようなステロイドには存在します。

ハロベート軟膏は皮膚吸収に最も優れているため、効果は3~5日程度でしっかりと実感できるようになります。

ハロベート軟膏でアトピー性皮膚炎は完治するのか

アトピー性皮膚炎は、アレルギー性の皮膚疾患になりますので、生涯「完治」はありえません。
症状を発症しなくなる「寛解」まではもっていくことができますが、ハロベート軟膏も対処療法として症状を鎮めるお薬になりますので、このお薬で完治させることは不可能です。

まとめ

ハロベート軟膏は、アトピー性皮膚炎の症状を緩和できる優れたお薬ですが、使い方を誤ると症状を悪化させてしまう「皮膚萎縮」などの副作用も懸念されています。

症状が安定したら使用を中断するなど、正しい使用法を確認した上で使用を開始することが大切ですね。