とても作用が強いハロベート軟膏ですが、日本では入手しにくいということもあり、未だにこの薬についてわからないことが多いとされています。

しかし、海外では一般的に使用されており、その優れた効果・効能から、多くの重度の皮膚疾患患者の症状を改善している心強い薬でもあるのです。

このハロベート軟膏を上手に活用して私たちの味方につけるためには、どのように使用するべきなのかや、副作用はどのようなことが報告されているのかをしっかりと知っておく必要性があります。

それでは、ハロベート軟膏の副作用や注意点についてご覧下さい。

ハロベート軟膏の副作用とは

ハロベート軟膏を含む副腎皮質ホルモン薬で今までに報告されている副作用は、

  • 発疹
  • 皮膚萎縮
  • 毛嚢炎
  • 色素沈着
  • 多毛
  • 灼熱感
  • 皮膚乾燥

このように言われており、重度の副作用になってくると

  • 緑内障
  • 白内障
  • 頭痛(体調不良)

このような症状も挙げられています。

ただし、ステロイドでこのような重度の副作用が起きるリスクは極めて低いため、正しい使用法を厳守していれば、あまり心配することなく使用することができます。

正しい使用法と使用上の注意点

ハロベート軟膏を使用する際にまず気をつけたいのは、

  • 小児への使用
  • 妊娠中や授乳中の使用
  • 長期間の連続試用
  • 皮膚吸収が良い場所への使用(顔や粘膜など)
  • 密封法

このように言われています。
小児と妊婦
原則的に禁じられているのは小児の使用や妊娠中の女性・授乳中の女性への使用で、安全性が確立されていませんので原則的に使用が禁じられています。

ただし、医師が治療に必要であると判断した場合は、これに限りませんので医師の指示に従ってください。

ハロベート軟膏の連続使用期間は7~10日程度とされており、これ以上の連続使用は副作用のリスクを高めますのでやめてください。
症状が改善されない理由として、ウイルス性の皮膚疾患や真菌性の皮膚疾患も疑われますので、医師に相談して薬を変更される場合もあります。

また、顔などの皮膚が薄い場所への使用は副作用のリスクが高まりますので注意が必要です。
四肢などの使用が安全だとされている部位に関しても、密封法などの浸透力を高める使用法は、自己判断では絶対に行わないようにしましょう。

このようにハロベート軟膏のようなとても強力で「切り札」のようなステロイドというのは、利点もあれば難点もあります。
そのため、使用法を正しく守り、リスクを自分でも極力減らす工夫を取り入れてくださいね。