赤ちゃんはとっても肌がデリケートですよね。
アトピー赤ちゃん
寝返りできない赤ちゃんはあせもが悪化しやすいですし、生まれつきのアレルギー体質でアトピーを生後まもなく発症するケースも少なくありません。

なるべくなら、薬に頼らずに改善してあげたいと考えるお母さんの気持ちは痛いほど理解できますが、泣くことでしか不快さを表現できない赤ちゃんの症状を速やかに鎮めるには、ステロイドを使用するというのも有効な選択肢です。

では、赤ちゃんにはどのような軟膏が効果的なのでしょうか。
赤ちゃんにも使用できる安全性が高いステロイドをご紹介していきましょう。

ステロイドには強さレベルが存在する

ステロイドの強さは、一般的に1~5で表されています。
例えば、一番強力な効果を発揮するものを1群。
そして、一番弱い効果のものを5群というようにしており、1~5までの段階別で薬は分けられています。

このなかでも、一般的なステロイドが2~4群のステロイドで、1群と5群に関しては作用が極端なため、あまり処方されません。

赤ちゃんに使用可能な強さのステロイド

赤ちゃんを診察している小児科で多く処方されているステロイドが、4群に当たる「ロコイド軟膏」や「キンダベート軟膏」とされており、症状が重い場合には短期間で3群の「リンデロンVG」などのステロイドが処方されたりします。

このような軟膏はそのままチューブで処方されることもありますが、作用をさらにマイルドにするためにワセリンなどと混ぜて処方することも多くあります。

赤ちゃんにステロイドを使用する際の注意点

まず、赤ちゃんにステロイドを使用する場合には、連続して長期間の使用は避けてください。

ステロイドというのは、炎症を鎮める効果に優れている反面、副作用も注意が必要です。
長期間使用を続けていると、皮膚を薄くしてしまいバリア機能を損ねて結果的に炎症を起きやすい状態にしてしまったり、症状を悪化させる場合もあります。

また、赤ちゃんの手の届く場所には保管しないということはもちろん、赤ちゃんが舐めてしまう可能性が高い部位への使用は慎重に行わないといけません。

冬になると、特に皮膚が乾燥状態になりやすく、赤ちゃんも皮膚の炎症などのトラブルを起こしやすくなります。
ステロイドや保湿剤を上手に使いながら、赤ちゃんのデリケートな肌をお母さんが守ってあげてくださいね。