あれ?これは痔かな?と、おしりに出血や痛み、違和感が生じたときには、早めにケアすることが大切です。悪化させないためにも放置しないようにしましょう。そんなとき、心強い味方になってくれるのが、市販薬。まずは、市販薬で様子をみてみるのがよいでしょう。ただし、1週間から10日ほど様子を見て効果や症状の改善がみられない場合には、専門医を受診することをおすすめします。
市販薬には、痔の症状に有効などのような成分が含まれているのでしょう。痔の治療薬「ボラギノール」のシリーズをご紹介します。
CMでもおなじみ!痔の治療薬「ボラギノール」
「痔にはボラギノ~ル♪」のフレーズでおなじみのボラギノールは、タケダ薬品工業株式会社の関連会社である天藤製薬株式会社が製造している痔の治療薬です。ボラギノールは、下記の3つの種類、全部で6つの製品ラインナップがあります。
・ボラギノールM (ステロイド非配合の外用薬 坐剤・軟膏の2タイプあり)
・ボラギノールEP (内服薬)
ボラギノールAとMは、どちらも外用薬。大きな違いは、ステロイド配合か、非配合かという点です。ボラギノールEPは、体の内側から改善をめざす内服薬になっています。それぞれどのような有効成分が含まれていて、どのような効果が期待できるのか、また使用上の注意点は?気になる点をみてみましょう。
ボラギノールAの配合成分とその働き・注意点
プレドニゾロン酢酸エステル
ステロイド性の抗炎症成分で、炎症をすみやかに鎮める働きをします。痔の炎症による赤みや腫れ、出血などにすぐれた効果を発揮します。
リドカイン
局所麻酔成分です。使用した部位の感覚を一時的に麻痺されるため、患部の痛みやかゆみを鎮める働きがあります。
アラントイン
組織修復の働きをもつ創傷治療促進成分です。皮膚や粘膜の組織を修復させ、刺激に対しての抵抗力をつける働きをするため、患部の創傷治癒を促す効果が期待できます。
ビタミンE酢酸エステル(トコフェロール酢酸エステル)
毛細血管の血行を促進して、うっ血の改善や患部の修復を促します。
【ステロイド性抗炎症成分 プレドニゾロン酢酸エステルについて】
ステロイド性抗炎症成分を含んだ外用薬は、炎症をおさえる働きが比較的強く、痔の症状にすぐれた効果が期待できますが、長期にわたって漫然と使用を続けると、皮膚が薄くなり、皮膚萎縮などの副作用が現れるおそれがあります。また、すでに化膿している部分は、かえって症状を悪化させてしまうおそれがあるため、使用できません。正しい用法・用量で使用すれば、すぐれた効果を発揮しますので、薬剤師の指導のもとに正しく使用しましょう。
ボラギノールMの配合成分とその働き・注意点
グリチルレチン酸
非ステロイド性の抗炎症成分です。穏やかな抗炎症作用によって、皮膚の炎症を鎮める働きをします。
リドカイン
局所麻酔成分です。使用した部位の感覚を一時的に麻痺されるため、患部の痛みやかゆみを鎮める働きがあります。
アラントイン
組織修復の働きをもつ創傷治療促進成分です。皮膚や粘膜の組織を修復させ、刺激に対しての抵抗力をつける働きをするため、患部の創傷治癒を促す効果が期待できます。
ビタミンE酢酸エステル(トコフェロール酢酸エステル)
毛細血管の血行を促進して、うっ血の改善や患部の修復を促します。
【非ステロイド性抗炎症成分 グリチルレチン酸について】
グリチルレチン酸は、甘草(カンゾウ)というマメ科の植物の根から抽出される「グリチルリチン」より得られる成分です。ステロイドと類似した構造をもち、皮膚の炎症や、それにともなうかゆみや痛みを緩和する働きがあることから、スキンケア、ヘアケア商品などにも広く使用されている成分です。
しかし、大量摂取や長期使用によって、まれに、むくみや血圧上昇などの症状が現れることがありますので、用法・用量を守り、薬剤師の指導のもと、正しく使用しましょう。
ボラギノールEPの配合成分とその働き・注意点
ボタンピ
ボタンピ(牡丹皮)は、ボタン科の落葉低木ボタン(牡丹)の根の皮を乾燥させたもので、中国最古の薬物学書にも記載されている生薬です。消炎や止血、鎮痛作用があるとされています。
セイヨウトチノキの種子
セイヨウトチノキ(西洋栃の木)は、トチノキ科の落葉高木で、「マロニエ」とも呼ばれている木です。種子より抽出して得る成分はセイヨウトチノキ種子エキスと言い、抗炎症作用や血行促進作用があるとされています。
シコン
シコン(紫根)は、多年草であるムラサキ科ムラサキの根を乾燥させたものです。抗炎症作用や創傷治癒促進作用があるとされています。
漢方薬に使用される生薬が配合されているボラギノールEPは、体の内側からじっくりと働きかけることで痔を改善してゆきます。
ボラギノール愛用者は、キャンドルブッシュ配合のお茶などには注意しましょうね。ちょっとお腹がゆるくなるデトックス系のお茶なので、痔の時に飲むのは勇気がいるかもしれませんね。キャンドルブッシュにも興味がでますね。
各製品の違い
痔の治療薬ボラギノールには、ステロイド配合の外用薬ボラギノールA、ステロイド非配合の外用薬ボラギノールM、そして内服薬のボラギノールEPの3種類があります。さらに、外用薬には、それ...
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