アトピーの診断された際に処方される軟膏は、強さや有効成分などの違いから、かなりの種類が挙げられます。ベトノバール軟膏は、ステロイド薬としてⅢ群に位置し「強い」部類になります。
Ⅰ群
例えば、Ⅰ群に位置する最も強いステロイド薬として、クロベタゾールプロピオン酸エステルを主成分とする「デルモベート」や、ジフロラゾン酢酸エステルを主成分とする「ジフラール」「ダイヤコート」などが挙げられます。
Ⅱ群
Ⅱ群のとても強い部類に関しては、ジフルコルトロン吉草酸エステル、フルオシノニド、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、プロピオン酸デキサメタゾン、モメタゾンフランカルボン酸エステル、アムシノニド、ブデソニド、ハルシノニドを主成分とした軟膏が位置します。
Ⅲ群
Ⅲ群の強い部類に関しては、ベトノバール軟膏のベタメタゾン吉草酸エステルの他に、フルオシノロンアセトニド、ベクロメタゾンプロピオン酸エステル、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、デキサメタゾン吉草酸エステルを主成分とした軟膏が位置します。
Ⅳ群
Ⅳ群は普通という部類になります。トリアムシノロンアセトニド、ヒドロコルチゾン酪酸エステル、アルクロメタゾンプロピオン酸エステル、クロベタゾン酪酸エステルを主成分とした軟膏が位置します。
Ⅴ群
最後に、Ⅴ群の弱い部類に位置するのは、プレドニゾロン酢酸エステル、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ヒドロコルチゾン酢酸エステルand酢酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、デキサメタゾンを主成分とした軟膏が位置します。
アトピー
どれもがアトピーと診断された場合に処方される可能性がある薬です。それぞれ、種類によって軟膏、クリーム、ゲル、ローションがあります。ベトノバールの場合は、軟膏とクリームがあります。上記はただの成分を記載しましたが、商品名を挙げればキリがありません。さらに処方薬以外にも市販されているものを含めれば、それこそ膨大な種類になります。虫刺されの塗り薬にもステロイド成分が含まれている製品があります。
アトピーの場合、長期的に薬を使用する場合が多く、その際に注意が必要なのはステロイド皮膚炎です。強いステロイドほど、治療には有効ですが、長期間使えば副作用を起こす可能性も高くなります。上手にアトピー・薬と付き合っていく必要があります。
ベトノバール軟膏は、それほどまでに副作用を怖がる必要のない軟膏です。アトピーの治療に有効で、赤ちゃんの乳児湿疹にも処方される場合があるほど安全です。処方された際には、医師の指示を守り使用しましょう。ステロイドだからと怖がって塗らなかったり、塗ったうちに入らない程度の使い方では、効果は得られず逆に長期的な使用になりかねません。また、大量に塗れば治るのが早いというものでもありませんのでご注意を。
昔からアトピーに悩まされ、大人になってからもずっとベトノバール軟膏を使い続けているという人もいるでしょう。特に女性の場合、妊娠したときに使用を悩まれることがあると思いますが、赤ちゃんへの影響はないものと考えていいとのこと。顔にも使っても問題ありません。アトピー同様、ニキビなどにも処方されます。