ベトノバール軟膏はどういった軟膏なのか?

ご存知でない方の方が多いでしょう。ベトノバールの基本的な情報をお教えします。

1915年に創業した、佐藤製薬株式会社が製造販売元で、2004年1月から販売が開始されたジェネリック製品です。象のキャラクター「サトちゃん」が有名ですね。

ベトノバール軟膏
比較的新しい軟膏で、抗生物質配合外用合成副腎皮質ホルモン剤「ベトノバールG軟膏0.12%」または、「ベトノバールGクリーム0.12%」という名称で販売されています。軟膏は白色または半透明の軟膏で、においはありません。クリームの方は白色のクリーム状で、特有のにおいがあります。湿疹や外傷、熱唱などの二次感染治療に用いられます。

添加物として、流動パラフィンとワセリンを含みます。有効成分として、下記の2種類が配合されています。

ベタメタゾン吉草酸エステル(Betamethasone Valerate)

無臭の白い粉末です。クロロホルムやエタノールに溶けやすく、メタノールやジエチルエーテルには溶けにくい性質です。水にはほとんど溶けません。

ゲンタマイシン硫酸塩(Gentamicin Sulfate)

白色または淡い黄色の粉末です。エタノールにはほとんど溶けず、水に非常に溶けやすい性質です。吸湿性があるのも特徴です。

ベトノバール軟膏を保管した際の安定性に関しては、室温で3年間長期保存試験を実施した結果、規格の範囲内とあります。普通に流通している中で、3年間は確実に安定していることが確認されていることになります。

説明する女性
処方箋が必要な薬で、薬価としてはグラムあたり約18円で販売されています。同じ主成分の軟膏では、「デルモゾールG軟膏」「ルリクールVG軟膏」「デキサンVG軟膏」「リダスロン軟膏」「リンデロン-VG軟膏」「ピロット軟膏」「デビオン-VG軟膏」などが挙げられます。

デルモベート軟膏の強さ