ベトノバール軟膏の使い方としては下記のとおりです。
通常は、症状によって1日に数回、適量を患部に塗ります。
ただし、使用するにあたり注意が必要な人がいます。
小児や乳児
広範囲に使用したり、密封法で使用した場合、発達障害を引き起こす可能性があります。長期的に使用する際には十分注意してください。オムツも密封法にあたりますのでご注意を。
妊娠中または授乳中の人
実際のところ、妊婦に対する安全性は確立されていません。小児同様に、広範囲の長期的な使用は避けたほうがいいでしょう。当然密封法での使用もNGです。
高齢者
通常よりも副作用が出やすい可能性があるため、長期的な使用は避けたほうがいいでしょう。広範囲での密封法による使用はさらにNGです。
その他注意が必要な人
基本的に下記の方は使用不可と判断します。
- ゲンタマイシン耐性菌または非感性菌が原因の皮膚感染がある人
- 疥癬や毛じらみなどの動物性の皮膚疾患がある人
- 真菌やウイルス皮膚感染症がある人
- 湿疹性外耳道炎の人
- ベーチェット病を除く腫瘍がある人
- 深在性以上の熱傷や凍傷
- 含まれる成分に過敏症の人
正しい使用方法を守れば、安全に使用することが可能です。たくさん塗れば効くというわけではありません。ついたっぷり塗りたくなることもあると思いますが、薄く伸ばすように塗りましょう。特に広範囲に使用する際には、薄く薄く塗ることをおすすめします。
また、使う場所によって吸収率が違います。場所によってはさらに少ない量で使用してもいいでしょう。
腕の内側を1として、下記のような吸収率になります。
- 頭・・・3.5
- おでこ・・・6.5
- あご・・・13
- 脇・・・3.6
- 手のひら・・・0.83
- 背中・・・1.7
- 腕外側・・・1.1
- 陰のう・・・42
- 足首・・・0.42
- 足裏・・・0.14
部位によって、かなり吸収率が違ってきます。使用前に一度確認してみましょう。