ベルベートGを使用した際に、起こるかもしれない副作用は下記のとおりです。
希に起こる重大な副作用としては、「眼圧亢進」「緑内障」が挙げられます。これはベタメタゾン吉草酸エステルによって引き起こされる副作用です。
緑内障の場合、急激に発症すると、目の充血や痛み、目のかすみの他に頭痛吐き気を生じます。
慢性的に病状が進行すると、初期の場合はほとんど感じられない程度ですが、徐々に視野の中に見えない場所が出てきたり、視野が狭くなってきます。
もしそのような症状がでたら、すぐに処方された病院へ行き指示を仰ぎましょう。
その他の副作用としては、下記のとおりです。
- 過敏症
- 皮膚に刺激感を感じたり、接触性皮膚炎が起こる場合があります。
- 感染症
- 真菌症(白癬やカンジダなど)ゲンタマイシン耐性菌や非感染菌によって感染症が起こる場合があります。使用を中止して、適切な抗真菌剤に切り替える必要があります。
- その他の皮膚症状
- 長期使用による皮膚炎(口周りやほほに、潮紅や膿疱など)、ステロイド皮膚(皮膚の萎縮、紫斑など)、色素脱失や多毛といった症状が起こる場合があります。このような症状が出たら、副腎皮質を含まない軟膏に切り替えることになるでしょう。
- 長期使用
- 腎障害や難聴
他にも、長期に広範囲で使用することによって、副腎皮質系機能抑制を起こす場合があります。
その際に突然使用を中止すると、急性副腎皮質機能不全になる可能性があるため、状態を見ながら徐々に減らす必要があります。
ステロイドが引き起こす副作用は、確かに怖いですが、重大なものは本当に稀です。専門的な用語でいうと難しく聞こえますが、一般的な副作用として、皮膚が傷つきやすくなったり、皮膚が赤くなったり、ニキビや毛の量が多くなったりします。
副作用をいち早く発見するためにも、こまめな経過観察が大切です。軟膏の使用で全身症状が出ることはほとんどないので、塗布した部分をしっかり観察しておきましょう。個人差はありますが、基本的には中止すれば治ります。
副作用を恐すぎる必要はありません。必要な時に必要なだけしっかりと使い、定期的に状態を観察することが、何より重要です。とはいえ、ベトノバール軟膏は、弱いランクのステロイドですので心配することはほぼないと言えるでしょう。